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タイ王国 Thailand

タイの軍隊-1

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常に政治にかかわってきた力の大きさと今後の行方

タイの軍隊は弱いという風評がある。ベトナムに侵攻されれば一昼夜もたない
とも称されてきた。しかし、今では東南アジアでも屈指の軍事力を持っている。
タイは軍部と政治が深くかかわってきた国である。強くなった軍の力がこれから
のタイの政治に影響を及ぼすのだろうか、それとも国防と平和維持に専心するだけ
だろうか。

タイの軍制度とクーデター

タイにヨーロッパの軍制度を初めて導入したのはラマ4世であった。次のラマ5世の時代は、ヨーロッパ列強のアジア進出が続き、フランスのインドシナの植民地化、イギリスのビルマの植民地化など、ヨーロッパの脅威の前に、国家としての変質を迫られたラマ5世は、近代化への大改革を行い、その一環として軍制度の確立を急いだ。徴兵制度を敷くとともに陸軍士官学校を創設、また王子や弟をヨーロッパへ留学させ、法律や軍事を学ばせた。留学した王族は帰国後に、主要な大臣、軍の参謀長などの要職につき、このことが政治と軍との密接な関係の下地をつくっていくことになる。

タイは第1次世界大戦に1200人の志願兵をヨーロッパに派遣している。パリ講和会議に戦勝国として名乗りをあげたタイ国軍は、タイの政治の中でも大きな位置を占めるようになる。ラマ7世時代、1929年の世界大恐慌はタイにも押し寄せ、国家財政が逼迫し、王は財政再建のために軍人を含む官吏の人員整理、機構縮小を断行、軍人たちの不満が蓄積していった。時代的には日本の軍部が満州国を建国するなど、国家主義が独走していたころで、タイ国軍の若手グループが国家の近代化、強力化を一気に実現しようとした動きも日本の軍部と似た一面がある。

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